被写界深度(DOF)とは、写真の中でシャープに見える距離の範囲を指します。被写界深度は創造的な判断であり、自然写真を構図する上で最も重要な選択のひとつです。
この被写界深度計算機では、以下を計算できます:
許容できる最短距離(手前側)のシャープさの限界
許容できる最長距離(奥側)のシャープさの限界
被写界深度の合計範囲
ハイパーフォーカル距離
計算は以下の情報に基づいて行われます:
カメラモデルまたは錯乱円(Circle of Confusion)
レンズの焦点距離(例:50mm)
絞り値 / F値(例:f/1.8)
被写体までの距離
被写界深度の定義:
被写体距離に位置する焦点面でピントが正確に合っている場合、被写界深度とは、その前後に存在する見た目に十分シャープに見える範囲のことを指します。これは「適切なピント領域」と考えることができます。
ハイパーフォーカル距離の定義:
ハイパーフォーカル距離とは、特定のカメラ設定(絞り・焦点距離)において、被写界深度が無限遠まで届くために必要な最短の被写体距離です。
ドキュメンタリーやストリートフォトでは、被写体までの距離が事前にわからないことが多く、すばやい対応が求められます。ハイパーフォーカル距離を利用すれば、ピントをあらかじめ設定しておき、想定される被写体をカバーできる十分に広い被写界深度を確保できます。この方法は、オートフォーカスが使えない場合やあえて使わない場合のマニュアルフォーカス時に特に有効です。風景写真においても、ハイパーフォーカスを使えば、特定の絞り値で被写界深度を最大化したり、前景から無限遠までピントを合わせるための最小絞りを求めたりすることができます。